すでに皆さんは「平均」について小学校で勉強したでしょうし、標準偏差についても勉強したことはなくとも、聞いたことはあると思います。 ここまで何度か注意したように、ここでは、得られた有限個のデータに閉じた世界の平均、分散ではなく、 測定して得られたデータの“背景にある”統計分布、 つまりこれからも行うであろう実験の測定結果も含めた無数のデータからなる世界の平均、分散に注目しています。 くどいようですが、このことを最後にもう一度強調しておきます。
なお「平均」はともかく、「分散」や「標準偏差」についてきちんと学んだことのない人がいることを前提に構成しているので、 人によっては「大学生をばかにするな」といった気にさせたかもしれません。 あるいは明確な定義もないままに、新しい概念を取り出して見せて、戸惑う人がいるかもしれません。 また確率・統計に対するぼく自身の理解の浅さを反映して、不用意な言葉を連ねたところがあると思います。 その分にはいろいろ意見をいただければ幸いです。