データ列(Igor では wave と呼ばれる)や変数、あるいはファイル名などに、 カンマ、スペース、ピリオド、コロン、アンパサンド(&)などの文字を使うのは避けよう。 区切り文字を使いたいときはアンダースコア(_)を使うのがお薦め。 全角文字、半角カタカナ文字(アイウエオ など)も避けたほうがよい。 Igorに限らず、一般に欧米製のソフトを使う場合には、特に半角カタカナ文字を用いると予期せぬ結果を招くことがあるので注意する (Igor 8 からは UTF-8 に完全対応していることになっているが油断は禁物)。
Igor ではデータ列の名前にはデフォルトで「wave0」「wave1」「wave2」といった名前が付く。 後での扱いで取り紛れないように、わかりやすい名前に変更しておくのが望ましい。 データ列の名前の変更は Data Browser で可能。 Data Browser が開いていなければ、Igor のメニューから「Data」-「Data Browser」で Data Browser の画面を開く。 あるいはメニューから「Data」-「Rename…」を選ぶと名前を変更する画面が開く。 もし Table でデータ列を表示しておれば右クリックして Rename を選べばよい。 なおIgorでは内部的に大文字と小文字は区別されないので、 たとえば「BaKa」と「bAkA」は同一のものとして扱われる。 なお 450 や 360 といった数字をデータ列の名前にするのは(Igorでは許容されているが)避けた方がよい。 データ列に 450 といった名前を付けた場合、後でそのデータ列を参照する時、 quotation mark で囲って ’450’ とする必要がある。 付け忘れると、数字と解釈されて予期しない挙動が現れることがある。
グラフやレイアウトのタイトルを「Graph0:wave0」といった無愛想なものから変更したければ Window Controlを利用する(「Windows」-「Control」-「Window Control」あるいはキーボードのショートカットCtrl+Y)。 ここで「Window Title」をたとえば「Graph0:wave0」から「Obakasan」に変更するとグラフに表示されるタイトルが「Obakasan」に変更されるが、 Layoutにグラフを付け加えるときに表示される名称は「Graph0」のままである。 「Window Name」を「Graph0」から「Obakasan」に変更すると、 「Window Title」は「Obakasan:wave0」に変更され、 Layoutに付け加えるときに表示される名称は「Obakasan」になる。