S(a0, a1 ) を最小にするには次式が成立すればよい。
(4)
つまり次の連立方程式が成り立てばよいわけです。
![]()
(5)
この方程式を正規方程式(normal equation)といいます。(5)式で si = s0 = 一定とし、もっと簡単にすると
(6)
これを解いて得られる a1 についての答は記憶しやすい格好をしています。
(7)
ここで sxy は共分散と呼ばれる量 E(xy) - E(x)E(y) に当たります(E は期待値を表わす)。また a0 は
(8)
となります。なお sxy を無次元化した
(9)
を相関係数と呼び、x と y の間の関係の有無を論じるのによく用いられます。特に y が x の1次の関数で記述でき偏差が 0 なら、r は±1どちらかの値をとります。
☆下のようなデータについて、最小2乗法を用いた1次式へのあてはめを試みよ。
| x | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| y | 0.425 | 0.676 | 0.956 | 1.224 | 1.474 | 1.712 | 1.963 | 2.216 |